【8K対応】ドローンVR空撮に必要な機材とは?Inspireシリーズ×最新360度カメラ運用解説
目次
ドローンVR撮影はここまで進化した
「ドローンVR」や「ドローン360度映像」は、今や観光施設の展示コンテンツ、映画・映像制作の背景素材、VR体験型イベントやゴーグルデモ映像として、幅広い分野で活用されています。
本記事では、4K~8K対応のドローンVR空撮を高品質かつ効率的に実現するための、最新の機材構成をご紹介します。
高精細な4K~8KドローンVR映像を支える機材構成
ドローン機材
DJI Inspire 2 / Inspire 3
Insta360 X4 / X5やQoocam 8Kといった軽量な360度VRカメラの登場により、以前のような大型ドローン(Matrice600クラス)を使用しなくても、中型機での8KドローンVR空撮が可能になりました。
その中でも、DJI Inspire 2 / Inspire 3は安定性・機動性・搭載力のバランスに優れており、8KクラスのVR撮影においても安心して運用できます。
離発着台
VRカメラを搭載するロッドがついているため離発着台から離陸と着陸を行います。カメラセッティングする際のベースにもなります。
撮影機材
Insta360 X4 / Insta360 X5
軽量で高画質な360度撮影が可能なInsta360シリーズは、ドローン空撮との相性も抜群です。Insta360X4とInsta360X5はコンパクトながら8Kまで収録できて、機体への負荷を最小限に抑えつつ、広ダイナミックレンジとシャープな映像を実現。X5では低照度撮影にも対応可能です。
QooCam 3 Ultra / QooCam 8K Enterprise
8K映像を撮影可能なQooCam 3 UltraとQooCam 8K Enterpriseは、スティッチ精度とカラーバランスに優れ、ポストプロダクションでの補正を最小限に抑えられます。スティッチラインの目立ちにくさや、色の繋がりの自然さから、静止画も動画もハイクオリティに仕上がります。
上部カメラ
機体を映像から消す「消し込み」作業用に、天頂方向を記録するカメラ。上部カメラがないと上部映像の補完ができません。
8KVR空撮の際は予算の関係から取付ないクライアントが多いです。
VRカメラ専用取付リグ
特注のVRカメラ取付用のリグを使用しています。リグにロッドを取り付けて撮影を行います。
延長ロッド
ドローン本体とVRカメラの距離を調整するための機材。空中での機体の写り込みを極力回避し、より自然な映像表現を可能にします。
モニタリング・通信機材編
DJI高輝度モニター
7インチの高輝度ディスプレイをディレクターやクライアント確認用に使用。SDI/HDMI端子により、複数人でのモニタリングや外部収録も可能。Vマウントバッテリー対応で長時間の現場にも対応
DJI SDR Transmission
ドローンオペレーターが映像に映り込まないよう隠れながら操縦する場面では、SDR Transmissionが活躍。iPad等のデバイスにライブ映像を無線で送信し、柔軟で安全な現場運用が可能です。
ワイヤレスインカム(Hollyland SolidcomC1 Pro)
スムーズなドローンオペレーションは、効率的な撮影に不可欠です。オペレーター、補助員、監督と接続して撮影を行います。Hollyland Solidcom C1 Proは、クリアな音質と安定した接続で、もはや撮影現場の定番ですね。
スタンド・通信・電源機材
AVENGER ローラースタンド(170cm)
平坦な場所でのモニター設置に使用。
三脚
屋外や足場が悪い場所では三脚を活用。軽量かつ安定性のあるモデルを採用し、移動時もスムーズです。
モバイルバッテリー・ポータブル電源(Ecoflow DELTA2 MAX)
大量のGoProやモニターを現場で運用するため、モバイル電源は重要なインフラです。Ecoflowのポータブル電源は高出力かつ安定して給電可能です。
その他の撮影サポート機材
ヘリパッド(HOODMAN 150&90)
ルート設定用の小型機運用時などに使用。砂利や草地など、不安定な場所での離着陸をサポートするヘリパッド。HOODMAN 150は視認性が高く、安全な離着陸を確保します。
予備プロペラ
万が一の破損に備え、予備のプロペラとジンバルダンパーを常に用意しています。これにより、不測の事態にも迅速に対応し、撮影の中断を防ぎます。
メジャー
機体とロッドの長さを計測するために使用します。
踏み台
上部カメラの取付・調整・収録確認をする際に使用します。
PERICANケース
主にバッテリーの収納に使用。堅牢性と防水性に優れており、飛行機移動の際には機内持ち込み用ケースとしても重宝します。大切な機材を安全に運搬するための必須アイテムです。
アーム各種(NOGA,Manflott)
モニタースタンドなどに取り付け、様々な周辺機器を最適な位置に固定するために使用します。多様な形状とサイズのものを揃え、現場のニーズに柔軟に対応します。
PC
撮影したデータの確認や、その他事務作業などに使用します。
各種バッテリー
VマウントバッテリーやNPFバッテリーなど、様々な種類のバッテリーを、撮影機材の必要量に合わせて常備しています。
ブロワー
離発着場所の埃を対策として使用します。現場について離発着場所が決まったら機材準備を始める前にブロワーで砂埃など離発着時に舞い上がるものを事前に除去します。カメラレンズに付着するゴミも予防でき、視界も確保できるので操縦の安全にもつながります。
その他の必要備品類
・ケーブル類(HDMI,TypeCtoC,TypeAtoC,他)
・テープ類(ガッファー、パーマセル、養生他)
・工具類一式
・延長コード
・ゴミ袋
・ウエス
・結束バンド
・養生ふとん
さいごに
ドローンVR撮影は、従来の空撮とは異なる高度な準備と機材構成が求められます。ドローン360度映像は、ひとつの機材の不具合でも映像品質に大きな影響を及ぼすため、あらゆる事態を想定した装備が不可欠です。
私たちは「現場第一」の精神のもと、豊富な経験と高品質な機材群で、あらゆるドローンVR撮影ニーズにお応えします。
ドローンVR撮影をご検討の際は、ぜひお気軽にご相談ください。
圧倒的な没入体験を提供する、最高品質の360度VR映像をご提供いたします。