【11K撮影編】Freefly ALTA X × Insta360 TITANで実現する高精細360度映像の機材を紹介

2025年5月21日 VR・360

ドローンVR(VRドローン)撮影は、360度の圧倒的な没入体験を可能にし、自治体の資料館やビジターセンターなどの常設展示施設、展示会でのプロモーション映像、映画の背景素材、ゴーグル体験のデモ用コンテンツなど、多岐にわたる用途で活用されています。

本記事では、ドローン360度映像の撮影現場で使用される、専門性の高い機材群をご紹介します。妥協なきドローンVR空撮を実現するための装備とは。

妥協なきドローンVR空撮を支える主要機材

当社では、最高品質のドローンVR映像を安定して提供するため、現場での実用性と信頼性を重視した機材ラインナップを標準装備しています。

ドローン機材

Freefly ALTA X

最大ペイロード15kgを誇るフラッグシップドローン。Insta360 TITANのような大型VRカメラを安定して搭載可能です。高精度なGPSと独自のシネマグレード飛行制御により、揺れのない安定した空撮を実現します。

・最大飛行時間:約20分(搭載重量により変動)

・現場での迅速な組み立て・分解が可能な設計

バッテリー

ALTA Xには大容量リチウムバッテリーを使用。1回のフライトごとに2本必要で、計6〜8本を現場に持参します。

DJI FPV Air Unit

Freefly ALTA Xに搭載するFPVカメラとして、DJI FPV Air Unitを使用します。小型ながら高フレームレート映像を送信可能で、パイロット視点での直感的な操縦を実現します。

離発着台

VRカメラを搭載するロッドがついているため離発着台から離陸と着陸を行います。カメラセッティングする際のベースにもなります。

VRカメラ機材

Insta360 TITAN

11K解像度(10560×5280)に対応したプロフェッショナル向け360度カメラ。8つのマイクロフォーサースセンサーにより、ノイズの少ない高精細な映像が撮影可能です。

・H.265収録対応、10bitカラー

・VR撮影で懸念されがちなブレや歪みを最小限に抑える優れたレンズ補正性能

上部カメラ

機体消し込みやステッチ作業用の天頂補完映像を記録。Insta360 TITANのステッチ精度と組み合わせることで、滑らかな全天球映像を実現します。

延長ロッド

ドローン本体とVRカメラの距離を調整するための機材。空中での機体の写り込みを極力回避し、より自然な映像表現を可能にします。

モニタリング・通信機材編

DJI FPVゴーグル

ALTA XのVR空撮では、リアルタイムで機体の視点を確認するためにFPV(First Person View)ゴーグルが不可欠です。DJI FPVゴーグル は高解像度かつ低遅延で、飛行ルートや障害物の確認、機体の正確な位置制御に活用されます。

DJIスマートコントローラー

FPVゴーグルの映像を出力するための高輝度モニターとして使用。

テレメトリー受信用PC(地上局)

ALTA Xの飛行ログやGPS情報、姿勢制御などのテレメトリーデータを受信・モニタリングする専用PCを地上局として常備。ALTA X専用の地上局ソフトを用いて、飛行経路の管理や機体状態の確認、飛行前チェックリストの実施などを行います。万が一の緊急時にも対応できる運用体制を構築しています。

ワイヤレスインカム(Hollyland SolidcomC1 Pro)

スムーズなドローンオペレーションは、効率的な撮影に不可欠です。オペレーター、補助員、監督と接続して撮影を行います。Hollyland Solidcom C1 Proは、クリアな音質と安定した接続で、もはや撮影現場の定番ですね。

スタンド・通信・電源機材

AVENGER ローラースタンド(170cm)

モニター設置に使用。スマートコントローラーを設置したりFPV ゴーグルをかけておくフックをつけておくオペレータのベースとしての役割。

PC用三脚

テレメトリー受信用のPCを設置しておきます。モニターが視認しやすいようにフードも準備しています。

モバイルバッテリー・ポータブル電源(Ecoflow DELTA2 MAX)

大量のGoProやモニターを現場で運用するため、モバイル電源は重要なインフラです。Ecoflowのポータブル電源は高出力かつ安定して給電可能です。

発電機

ALTA Xのバッテリーは大容量なためフライト回数が多い場合には発電機を持ち込む必要があります。

その他の撮影サポート機材

ヘリパッド(HOODMAN 150&90)

ルート設定用の小型機運用時などに使用。砂利や草地など、不安定な場所での離着陸をサポートするヘリパッド。HOODMAN 150は視認性が高く、安全な離着陸を確保します。

予備プロペラ

万が一の破損に備え、予備のプロペラとジンバルダンパーを常に用意しています。これにより、不測の事態にも迅速に対応し、撮影の中断を防ぎます。

メジャー

機体とロッドの長さを計測するために使用します。

踏み台

上部カメラの取付・調整・収録確認をする際に使用します。

PERICANケース

主にバッテリーの収納に使用。堅牢性と防水性に優れており、飛行機移動の際には機内持ち込み用ケースとしても重宝します。大切な機材を安全に運搬するための必須アイテムです。

アーム各種(NOGA,Manflott)

モニタースタンドなどに取り付け、様々な周辺機器を最適な位置に固定するために使用します。多様な形状とサイズのものを揃え、現場のニーズに柔軟に対応します。

PC

撮影したデータの確認や、その他事務作業などに使用します。

各種バッテリー

VマウントバッテリーやNPFバッテリーなど、様々な種類のバッテリーを、撮影機材の必要量に合わせて常備しています。

ブロワー

離発着場所の埃を対策として使用します。現場について離発着場所が決まったら機材準備を始める前にブロワーで砂埃など離発着時に舞い上がるものを事前に除去します。カメラレンズに付着するゴミも予防でき、視界も確保できるので操縦の安全にもつながります。

その他の必要備品類

・ケーブル類(HDMI,TypeCtoC,TypeAtoC,他)
・テープ類(ガッファー、パーマセル、養生他)
・工具類一式
・延長コード
・ゴミ袋
・ウエス
・結束バンド
・養生ふとん

さいごに

ドローンVR撮影は、従来の空撮とは異なる高度な準備と機材構成が求められます。ドローン360度映像は、ひとつの機材の不具合でも映像品質に大きな影響を及ぼすため、あらゆる事態を想定した装備が不可欠です。

Freefly ALTA XとInsta360 TITANの組み合わせは、最高品質のドローン360度映像を撮影するための理想的な構成です。現場ごとに最適な機材を選び抜き、的確なセッティングと確実な運用によって、没入感あふれる11KドローンVR映像を実現します。

ドローンVR撮影をご検討の際は、ぜひお気軽にご相談ください。
圧倒的な没入体験を提供する、最高品質の360度VR映像をご提供いたします。