撮影業務に関わると日々の移動がとても多くなると思います。機材を効率よく運搬できて移動を快適にするための工夫と改造履歴を大公開します!
ドローン撮影業に関わらず撮影関連の皆さまはどの車種を機材車にしていますか?
乗っていた車をそのまま使っているのか、撮影を生業にすると決めて購入したのか色々なパターンがありそうですが、弊社が選択したのはトヨタのハイエースです。THE鉄板の車種ですね!
目次
撮影現場の相棒!機材車ハイエースに求められる究極の条件とは?
映像制作の現場において、機材車はまさに「相棒」と呼べる存在です。特に、その高い汎用性からハイエースは多くの現場で愛用されています。では、プロの映像制作の現場では、ハイエースに何を求めているのでしょうか?
ドローン撮影のプロが機材車ハイエースに求める条件を徹底的に深掘りしていきます。
当社のハイエースバンのスペック

車種:トヨタ ハイエースバン4型後期
グレード:SUPER GL
ボディタイプ:ワイドボディ
定員:5名
エンジン:2.7L ガソリン
駆動方式:4WD
荷室寸法(mm):3000x1705x1390
雪山の撮影もあり4WDはかかせません。
※ワイドボディ,ミドルルーフの4WDにはディーゼル設定がありません。
積載量:プロの要求に応える圧倒的な積載能力
映像制作・ドローン撮影現場では、多種多様な機材を運搬する必要があります。ドローン、カメラ、バッテリー、そしてそれらを支える無数のアクセサリー。これらの機材を安全かつ効率的に運搬するためには、圧倒的な積載量が不可欠です。
ベッドキットと床張りによる空間の最大化
・ベッドキットを取り付けることで、荷室を2段化し、収納スペースを大幅に拡大。
2段化した下段を機材置き場、上段は現場で使用頻度の高いアクセサリー置き場として機材の出し入れと効率を重視
・床張りを施し、フルフラットな空間を実現することで、大型機材も効率的に積載可能。掃除も楽になります。

荷室のカスタマイズ
・タイヤハウス上部デッドスペースにDIY棚を取付けて有効活用し、積載効率を向上。
・天井部分にサイドバーを設置して収納を確保
ケーブル類や照明などをかけておく事も可能です。

電源の確保:場所を選ばない電力供給
撮影現場は、必ずしも電源が確保できるとは限りません。特に、屋外や電源のない場所での撮影では、安定した電源の確保が撮影を継続する上で非常に重要になります。

インバーターの取り付け
車載バッテリーから給電するインバーターを取り付けることで、AC電源を利用可能にし、2500wまで対応して多様な機材に対応。
ポータブル電源の搭載
EcoFlow DELTA2MAXを常備しています。2000w出力でどんなドローンのバッテリーでも充電可能。マグライナーに積めば現場での充電用にも大活躍します。
Matrice350RTKのバッテリーなら約2セット(4本)
Inspire3のバッテリーなら約7セット(14本)も充電が可能です。
EcoFlow 800W Alternator Chargerの導入
EcoFlow 800W Alternator Chargerを取り付けることで、走行中およびアイドリング中にEcoFlow DELTA 2 Maxを充電可能にし、移動時間を有効活用。わずか1.3時間でポータブル電源を満充電にすることが可能です。
停車中はEcoFlow DELTA 2 Maxから給電し、バッテリー充電を行います。
走行中はインバーターからドローン類のバッテリー充電をして、EcoFlow DELTA 2 MaxはAlternator Chargerから給電する方式を採用することで、効率的な電力供給を実現。
移動中と現場待機中にほぼ全ての充電が完了します。
発電機の持ち込み
ポータブル電源等で充電が足りない場合などは発電機を持ち込みます。大型機ALTA XでVR撮影する際などはバッテリー容量が大きいため現場で使用しています。

天井断熱:熱から機材を保護する
真夏の車内温度は50度以上になることも多く、撮影機材は、高温多湿の環境変化に弱いものが多いため適切な温度管理が必要です。リチウムイオン系のバッテリーは45度を超えると劣化や発火の恐れがあります。
断熱材の施工
ハイエースの天井断熱材はノーマル状態だとペラペラで断熱効果はほとんどありません。
内張を剥がして断熱材を施工します。
・天井断熱材:東レペフ
・エンジン断熱材:フェリソニ

駐車中の車内温度の上昇が劇的に改善しました。真夏の駐車中も安心です。走行中も冷房の効きが改善されるので非常に効果の大きいカスタムになります。
快適性:長時間の移動を支える快適空間
撮影現場への移動は長時間に及ぶことが多く、快適な車内環境は、撮影のパフォーマンスを大きく左右します。
OHLINSショックアブソーバー導入
高性能なサスペンションの導入で路面の突き上げもなくなりノーマルのハイエースとは別物でミニバンレベルの乗り心地を確保できます。ダンパー類と合わせて走行中の振動も抑えられるため機材にも優しい仕様になります。

各種ダンパー類装着
リアのバンプショックの軽減などを目的に装着。ショックアブソーバーと組み合わせることでより乗り心地が改善します。
RECAROシートの導入
SR-7Fをローポジションレールと共に導入。長距離移動時の疲労軽減や腰痛防止に非常に効果的です。

センターコンソールの交換
運転席でPC作業する事も多いのですが、PCの置き場所がないためオーダメイドでコンソールを作成しました。フラットな作業場所の確保と収納スペースが確保されて快適に過ごせます。
スピーカー交換と防音施工
天井の断熱材交換に併せて防音施工も実施しました。
レアルシルトの天井・ドアへの施工、エンジンカバーにも防音材の施工をしたところ走行中のロードノイズや雨音や風切り音などを抑えることができスピーカー交換と併せて車内の音響環境が劇的に向上しました。

デザイン:機材車としての宣伝効果
現場で会社名を認識してもらうためにもデザインにもこだわっています。
ロゴ入りリアゲートタープの導入
リアゲートのサイドへ取付するタープを取り付けています。雨風から荷室を守ってくれて、埃の侵入も防げるので一石三鳥です。
更にコーポレートロゴをオーダーでプリントしたことにより宣伝効果がすごいです!最近は現場に行くとリアタープばかり誉められます笑

カスタム施工会社
電源系統の構築は素人がやると火災の危険性もあり危ないのでプロに依頼しています。
総合カーサービスショップ有限会社yata
ロケバス架装やロケバスサービスまで手がけているプロの整備士が要望に沿って実施してくれます。ハイエースのサブバッテリーシステム構築などの電源関連は関東圏に専門ショップが少ないので非常に頼りにしています。機材車加工を任せたら間違いないです。
まとめ
ドローン映像制作のプロが求める最強の相棒を紹介しました。機材保護と電源確保を優先していくと自ずと快適な空間が構築されました。
一度ハイエースに乗ってしまうと、もう他の車には乗れなくなります。なんでも乗せておけるし便利すぎます。
次の機材車にはハイエース スーパーロングのコミューターをベースに機材車を作ることになると思います。
移動の快適さは現場の安全にもつながるので、自社の車両のカスタムの参考になれば幸いです。