【Hollyland Solidcom C1】ドローン点検・測量・ロケ現場のコミュニュケーション改革!

2025年5月8日 撮影機材

ドローンを使う現場で求められるコミュニケーション

ドローン点検・ドローン測量・外壁点検・ロケ現場などでは複数人での緊密な連携が求められます。現場関係者が常に情報を共有しながら撮影を実施できればより安全なオペレーションをすることが可能になります。

近年注目されているのが2022年に登場したHollylandのSolidcom C1です。

この1~2年、映像業界の現場ではもはや常識といってもいいほど使用率が高くなっていると感じます。しかし、産業の現場となるとまだまだ知らない人も多く導入率が高くありません。

Solidcom C1とは?基本スペックと特徴

SolidcomにはC1と機能改善されたC1 Proの2種類存在します。基本的なスペックは共通しています。

Solidcomはハブとなるステーションを必要としない、ヘッドセット単体で機能するワイヤレスインカムシステムです。ヘッドセット本体にバッテリーを入れて、電源をONにしてマイクアームを倒すだけで2〜8人の同時通話がすぐに可能になります。

親機となるマスターヘッドセット1台に対してリモートヘッドセットを最大7台まで接続が可能で最大8人の同時通話が可能になります。

Solidcom C1は1.9GHz帯の周波数を使うDECT6.0規格に準拠していてドローンの周波数帯と干渉しないのが魅力的なポイントです。

肝心の通話品質もクリアで聞き取りやすく、至近距離で通話していいても違和感のない双方向通話が可能です。マイクの感度も高いため、ささやき声でもしっかりと聞き取ることができます。

Solidcom C1/C1PRO

・最大350mの通信距離(見通し距離)
・最大8人まで同時通話が可能
・ノイズキャンセリング内臓コンデンサマイク
・完全ハンズフリー
・軽量・コンパクトなヘッドセット一体型
・1893MHz~1906MHzの周波数帯(日本)
・伝送の遅延:35ミリ秒未満
・動作時間:リモートヘッドセット約10時間
      マスターヘッドセット約5~6時間

HOLLYLAND公式HPはこちら

Solidcom C1 PROの大きな違いはENCと呼ば環境ノイズキャンセリング技術を搭載して雑音・騒音がある環境でもクリアに通話することができる。

ENCのON/OFFはマイクヘッド部にあるスイッチをスライドするだけで切り替えることができる。

マイクの通話のON/OFFも簡単でマイクアームを口元へ降ろすと通話ON、はね上げると通話OFFという極めてシンプルで使いやすい仕様となっています。(C1 ProはMUTEボタンも装備あり)

ドローン現場での活用方法

・赤外線外壁点検のオペレータ・カメオペ・監視員・書記の4人同時通話
・ドローン写真測量、LiDAR測量のオペレーターと監視員の同時通話
・ドローン農薬散布のオペレーター・ナビゲーター・薬剤管理の3人同時通話
・橋梁点検のオペレーター・監視員・責任者との3人同時通話
・CM撮影現場でのオペレーター・カメオペとの同時通話

などなど、どんなドローンの撮影現場にもマッチするのは間違いないです。

見通し350mの通信距離とあるが遮蔽物があっても100~150m範囲内であればほとんど問題なく使用できます。

車の撮影で違う車両に乗り、窓を閉め切っていても問題なく通話できます。
屋内と屋外でも距離が近ければ通話が可能なシチュエーションもあります。

Solidcomで通話できなければ別の通信手段に切り替えればいいのでとりあえずどんな現場にもどんどん導入してみてください。

また、産業用途でヘルメットの上から装着できるのも嬉しいポイントである。発売当初は、代理店に確認してもこの情報がなくて困りました。

まとめ

Solidcom C1が登場して以来、当社の現場ではなくてはならない機材となっています。

気軽にコミュニケーションが取れるので、現場についたら真っ先にSolidcom C1シリーズを使えば機材準備段階からスムーズな作業ができるようになるので、もはや現場革命です!

今後のSolidcom C1シリーズの進化にも期待したい!

同じシリーズのSolidcom SEは2.4GHz帯でドローンと周波数帯がかぶるからドローンの現場では使わないこと!!