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ドローン撮影における賠償責任保険の重要性:事故に備えたリスク管理
ドローン撮影事業者は万が一の事故に備えて賠償保険への加入が不可欠です。
ドローンの保険の種類:機体保険と賠償責任保険
ドローン保険には大きく分けて「機体保険」と「賠償責任保険」の2種類があります。
・機体保険: ドローン本体の損傷に対する保険です。購入時にメーカー補償が付帯しているものや、追加補償を購入する場合が多く、機体自体の損害については、これらの保険で十分な場合が多いでしょう。
・賠償責任保険: ドローンが墜落・衝突し、第三者に損害を与えた場合に適用される保険です。対人・対物事故による損害賠償責任をカバーします。
賠償責任保険の必要性:10億円以上の補償が望ましい理由
ドローン事故で最も注意すべきは、墜落や衝突による対人・対物事故です。
・対人事故: 当たりどころが悪いと、怪我や後遺症、最悪の場合は死亡事故につながる可能性があります。
・対物事故: 世界遺産や国宝、高層ビル、工場などへの損害は、非常に高額な賠償請求につながる可能性があります。
当社では、ドローン事業者として最低10億円の賠償責任保険への加入を推奨しています。1億円~5億円の賠償金額では、重要施設での事故に対応できないケースも想定されるためです。
自動車保険のように対人・対物無制限の保険が理想ですが、ドローン保険ではまだ一般的ではありません(2025年時点)。
当社の加入保険:東京海上日動火災保険「超ビジネス保険」
当社は、東京海上日動火災保険の「超ビジネス保険」に加入しています。
・支払限度額: 1事故につき最大10億円
・保険料: 補償金額と保有資産に対して比較的少額
幸いなことに、これまで保険を適用するような事故は発生していません。
発注者の方へ:賠償責任保険の加入確認は必須です
ドローン撮影を依頼する際は、必ずドローン事業者の賠償責任保険の加入状況を確認してください。保険証書の提出を求め、補償金額をチェックすることが重要です。