CM撮影現場に持参するもの【DJI Inspire3 撮影編】

2025年5月6日 撮影機材

CM撮影の現場にドローンカメラマンが持参するものを紹介したいと思います。

今回はDJI Inspire3撮影編です!

車移動できる時は現場で困らないようにとにかく必要なものは全て持ち込んでいます。飛行機移動などの際は撮影内容に合わせてリストから厳選して現地入りしています。

ドローン機材

Inspire3(2機)

空撮の主役となるInspire3。常に2機体制で臨むのはドローン屋の責務として。万が一の機体トラブルやエラー発生時にも、予備機があれば撮影を中断させることなく続行できます。

TB51インテリジェントバッテリー(13セット)

余裕の13セット携行します。充電環境がない現場でも、1セットあたり約20分の飛行が可能。これにより、合計260分もの飛行時間を確保できます。充電環境さえあれば、2機体制で一日中の飛行も現実のものとなり、どんな過酷なロケにも対応できる準備を整えています。

サブオペレーション/カメラオペレーション用プロポ (DJI RC Plus)

メインの操縦を担当するマスタープロポに加え、サブオペレーターやカメラオペレーターがそれぞれ独立して操作できるDJI RC Plusも常備。これにより、複雑なカメラワークやジンバル操作をスムーズに行い、よりクリエイティブな映像表現を追求できます。

WB37バッテリー

プロポや高輝度モニターといった周辺機器の駆動に不可欠な交換式バッテリーを8本用意。予備バッテリーを十分に確保することで、電源切れの心配なく、長時間の撮影をサポートします。

撮影機材

ZenmuseX9-8K Air(2機分)

Inspire 3専用に設計された高性能ジンバルカメラを2機分完備。これにより、機体トラブルだけでなく、ジンバルの予期せぬ不具合にも迅速に対応できます。

レンズ類

多様なカットと表現に対応するため、DJI純正の単焦点レンズを全て完備しています。
・DJI DL18mm F2.8
・DJI DL24mm F2.8
・DJI DL35mm F2.8
・DJI DL50mm F2.8
・DJI DL75mm F1.8

撮影内容に合わせて下記も準備可能です。
・LAOWA 11mm F4.5
・LAOWA 14mm F4.0

NDフィルター(46mm&55mm)

DLレンズに対応した46mmと55mm径のNDフィルターを各種用意。

DJI PROSSD 1TB(5本)

Inspire3専用の大容量SSDを5本完備。
収録可能時間は下記の通り。
・CinemaDNG/8K 23.976fps:約20分
・ProRes RAW/8K 29.97fps:約20分

大概の撮影は5本もあれば対応可能です。

DJI 3ch Follow Focus

繊細なピント合わせが求められるカットにはDJI 3ch Follow Focusが不可欠です。フォーカスプラーと3人体制で撮影可能です。フォーカスを使うシビアなカットはドローンカメラマンとしてやりがいがあります。

DJI高輝度モニター

フォローフォーカス用の7インチモニターです。
純正では搭載されていないSDI/HDMI出力端子を拡張プレートによって追加し、外部モニターへの映像出力も可能にしています。さらに、Transmission Vマウントバッテリーアダプターを装着することで、長時間のモニタリングを安定して行えます。

DJI Transmissionコンボ(レシーバー&高輝度モニター)

ドローン本体からの映像をワイヤレスで受信し、高輝度モニターでリアルタイムに確認できるシステムです。

DJI SDR Transmission(TX)

小規模現場や移動の多い現場はSDR Transmissionを使用しています。ブロードキャストモードではipad等で映像確認できるため、柔軟な現場運用が可能です。

ローラースタンド(AVENGER 170cm)

平坦で移動の少ない現場では、安定性に優れたローラースタンドを使用します。特にAVENGERの170cmスタンドは、その堅牢性と使いやすさから、お気に入りです。

三脚

足場の悪い場所や頻繁な移動が伴う現場では、通常の三脚を使用します。軽量で安定性の高い三脚を状況に応じて使い分けます。

ワイヤレスインカム(Hollyland SolidcomC1 Pro)

スムーズなドローンオペレーションは、効率的な撮影に不可欠です。Hollyland Solidcom C1 Proは、クリアな音質と安定した接続で、もはや撮影現場の定番ですね。

ドローンアクセサリー

プロペラガード

近接撮影や屋内の撮影時など安全性が特に求められる状況下で使用します。周囲の構造物や人との接触を防ぎ、安心してフライトできます。ただし風の強い日はNG。

ヘリパッド(HOODMAN 150&90)

砂利や草地など、不安定な場所での離着陸をサポートするヘリパッド。HOODMAN 150は視認性が高く、安全な離着陸を確保します。

RTK

高精度な位置情報が求められるシビアな撮影で使用します。屋外での位置精度が向上し、3Dドリーなどの高度な撮影テクニックの再現性を高めます。ただし、受信感度が低い都心部などでは、屋外でも使用できない場合があります。

予備プロペラ&ジンバルダンパー

万が一の破損に備え、予備のプロペラとジンバルダンパーを常に用意しています。これにより、不測の事態にも迅速に対応し、撮影の中断を防ぎます。

その他

PERICANケース

主にバッテリーの収納に使用。堅牢性と防水性に優れており、飛行機移動の際には機内持ち込み用ケースとしても重宝します。大切な機材を安全に運搬するための必須アイテムです。

SSD空冷ファン

空調設備のない屋外でSSDのデータ転送を行う際に、高温によるデータ破損を防ぐために使用します。特に夏場のロケでは欠かせないアイテムです。

アーム各種(NOGA,Manflott)

モニタースタンドなどに取り付け、様々な周辺機器を固定するために使用します。

ポータブル電源(Ecoflow DELTA2 MAX)

撮影現場での電源供給をバックアップするために、Ecoflow DELTA2 MAXを車に常備しています。バッテリー充電や周辺機器への給電など、様々な用途で活躍します。

マグライナー

必要に応じて持ち込みます。

PC

撮影したデータの確認や、その他事務作業などに使用します。

各種バッテリー

VマウントバッテリーやNPFバッテリーなど、様々な種類のバッテリーを、撮影機材の必要量に合わせて常備しています。

ブロワー

機材メンテナンスなどに。

その他の必要備品類

・ケーブル類(HDMI,TypeCtoC,TypeAtoC,他)
・テープ類(ガッファー、パーマセル他)
・工具類一式
・延長コード
・ゴミ袋
・ウエス
・メジャー
・結束バンド
・養生ふとん

さいごに

ドローン撮影業者・ドローンカメラマンとして、私たちは常に「現場第一」を心がけ、万全の準備で現場に向き合っています。

ご紹介した充実の機材ラインナップに加え、経験豊富なドローンカメラマンが、あらゆるご要望にお応えいたします。