VRドローンを知っていますか?従来のドローン空撮とは違いVRカメラをドローンに搭載して360度全天球撮影する方法です。まだまだ馴染みのないVRドローン空撮について概要を説明します。
VRドローン撮影とは?
まずはVR映像をご覧ください!!
TRICO.撮影協力映像です。
・従来の空撮映像との違い
VRドローン(ドローンVR)とは、ドローンに360度カメラを搭載して行う全天球パノラマ撮影手法です。通常のドローン撮影とは異なり、上下左右全方向の映像を一度に捉えることが可能です。
・没入感のある映像体験
従来の映像体験を大きく変革する可能性を秘めています。その没入感は、視聴者をまるでその場にいるかのような感覚にさせ、忘れられない体験を提供します。
・全方位を見渡せる自由度
ゴーグルをかけた場合は視聴者が映像内で自由に視点を動かし、360度全方位を見渡すことができます。これにより、まるで自分が鳥になって飛んでいるかのような臨場感を味わえます。
VRドローン映像のメリット
・インパクトのある映像体験
地上VRに加えてドローンVRを取り入れることで従来の映像とは異なる、インパクトのある映像体験を提供します。
普段見ることのできない視点からの映像や、臨場感あふれる映像は、視聴者の記憶に残りやすく、話題性も高いため強い印象を残せます。
・体験の共有
従来の映像とは違い自分が映像の世界に飛び込んだような没入感を得られることにより、あたかも同じ場所にいるかのような体験を共有できるため記憶に残るものとなります。
・話題性の高いコンテンツ
360度ドローン映像は、まだまだ新しい映像表現であるため、SNSで話題になりやすく、拡散効果が期待できます。
シアター投影など大人数で体験できると映えスポットとしても人気になる可能性を秘めています。
・巨大シアターへの対応
常設展示モニターやVR専用シアターなど各地でVR映像を活用した展示施設が増加していきています。360度や180度の投影の際に高画質VR映像であれば効果的に映像を活用できます。
撮影事例(TRICO.撮影協力)
1:東北ハウス「The View from TOHOKU & NIIGATA」
秋葉原UDXの特設会場で180度巨大パノラマスクリーンにてオリンピック期間中に開催されました。12KシステムのVRドローンを使用しています。
2:パナソニック映像株式会社「8KVR The Beautiful Seasons Ver.2」
11K(TITAN)と16KのドローンVRシステムを使用しています。VRヘッドセットMeganeXのサンプル映像として展示会で使用されています。
3:松山市「VR松山城~謎の姫と幻の合戦~」
愛媛県松山市にある松山城天守閣のVR視聴ブースにて視聴可能なコンテンツです。12KドローンVRシステムを使用しています。
4:静岡県清水町「神秘の清流 柿田川」
清水町に流れる湧水の清流を8K(PRO2)ドローンVRシステムで撮影しました。
必要な機材
VRカメラ
1. Insta360 TITAN
最大11K解像度の360度3D撮影が可能
8つの魚眼レンズ搭載
マイクロフォーサーズセンサー搭載
暗所にも比較的強い
10bitカラー撮影対応
重量:約5.5kg
主要用途:大規模シアター案件、ゴーグル開発
2. Insta360 PRO2
8K 3D at 30fps、8K 2D at 60fps撮影可能
6つの魚眼レンズ搭載
重量:約1.5kg
主要用途:中規模シアター案件、ゴーグル視聴等
3. Insta360 X4
8K30fps、5.7K60fps撮影可能
72MP(11904×5952)の高解像度静止画
1/2インチセンサー2基搭載
重量:203g
主要用途:ゴーグル視聴、Youtube等
4. 16K撮影システム
GoProを9台取り付けた専用リグ
最大16K 60fps撮影可能
主要用途:大規模シアター案件、ゴーグル開発
TRICO.が保有する機材で最も高画質に撮影が可能なのは16K撮影システムになります。カメラの台数が9台あり、より鮮明な映像を捉えることが可能です。複雑なスティッチ作業も当社にて実施が可能です。
スティッチ作業を簡易化して高画質を求めたいのであればInsta360 TITANがおすすめです。運用もしやすく手軽に高画質撮影が可能です。
ドローン
1.Freefly社製 ALTA X
アメリカ製のシネマスペック大型ドローンです。主にTITANを搭載した高画質VR案件に用います。
最大ペイロード:15.9kg
搭載VRカメラ:Insta360 TITAN、360Pro2 他
搭載時飛行時間:約20分

2. DJI社製 Matrice600Pro
世界No,1シェアを誇るDJIの大型ドローンです。16Kシステムを搭載した高画質VR案件に用います。
最大ペイロード:5.5kg
搭載VRカメラ:16Kシステム、Insta360Pro2、Insta360X4、
搭載時飛行時間:約15分

3. DJI社製 Inspire2/Inspire3
中型ドローンです。小型のVRカメラを搭載した高画質を求めずにドローンの消し込みのない案件に用います。
搭載VRカメラ:Insta360X4 他
ペイロードと要望に合わせて数種類のドローンを使い分けています。
離発着台
VRドローンは機体下部にVRカメラを搭載しているため通常の着陸ができません。離発着の際は自作の台を活用しています。
この台があることによりカメラセッティングも容易になります。
当社はイレクターパイプで作成し、機体に合わせて3種類の離発着台を運用しています。
上部カメラ
360度全天球のVR映像を撮影するとなると上部の映像も撮影しなければいけません。下部に搭載したVRカメラだけだとドローンが映り込むことにより上部90度程度が使用できなくなります。
下部に搭載したカメラの欠落部分を補うように上部にも360度カメラを搭載します。
上部カメラを取り付けることでドローンとプロペラの写り込みのない360度全天球映像を撮影することが可能です。
VRカメラ取付用ロッド
機体下部にVRカメラを取付する際のロッドはVRカメラのFOVを確保するために使います。
ドローン飛行中は機体が前方に傾くため機体からVRカメラを離して取付しないと一番おいしい前方の映像が機体とプロペラに遮られることになります。
弊社はロッドにVR用ジンバルを搭載することによりより高精度な揺れのない撮影も可能です。
ドローンへのVRカメラ取付のポイント
企業秘密です!!
VRドローン撮影を実施するためには、全天球で揺れのない酔わない撮影を実現しなければいけません。TRICO.はそれを実現するために幾多の検証を重ねて撮影手法を確立しています。
・VRカメラの防振対策
・上部VRカメラの防振対策
・カメラの最適な搭載方法
・ダンパー選定
・ダンパーの硬さの調整
・ロッド長の調整
・ジンバルの調整
上記機材セッティングが全てうまくいってドローンVRが成り立ちます。
他社のVRドローン撮影に満足いかなかった代理店・プロダクションの方々は是非一度当社のVRドローンを拝見してみてください。
まとめ
簡単にVRドローンの概要を説明しました。まだまだ活用事例も少ない撮影手法ですが自治体の展示館や展示会用ブースでもシアター上映スタイルの活用事例が増えてきて急速に高画質化が求められています。適切な撮影手法を導入して各企業の皆様の期待に添えるようにTRICO.は技術開発と操縦技術の鍛錬を日々おこなってお待ちしております。