ドローンによる空撮を依頼する際、「見積もり内容がわかりにくい」「会社によって金額差が大きい」と感じたことはありませんか?
ドローン空撮の費用は一律ではなく、撮影内容・機材・技術・条件などさまざまな要素によって大きく変動します。
見積もり項目を理解しておくことで、提示された金額が適正かどうかを判断しやすくなり、無駄なコストを避けることができます。
この記事では、ドローン空撮の費用が何によって決まるのか、ドローン空撮でよくある見積もり項目など、基本的な要素について解説します。
目次
ドローン空撮の費用は何で決まるのか

ドローン撮影の料金は、以下のような主要な要素で構成されています。
操縦・撮影技術料
ドローンを安全かつ正確に操縦し、クオリティの高い映像を撮影するには、高度なスキルが求められます。料金に影響するポイントは次のとおりです。
- 難易度が高い撮影(屋内空間、海上、夜間など)ほど熟練パイロットが必要になり、費用は上がります。
- 撮影内容の特殊性:ドローンVR撮影など、特殊なケースではより高度な技術と経験を要するため技術料が加算されます。
ドローン撮影で最も重要なのは操縦・撮影スキルです。料金の安さだけで選ばず、実績やサンプル映像を確認して業者を選定しましょう。
使用機材費
使う機材の種類や性能によっても費用は変わります。
- マイクロドローン(自作ドローンなど):屋内やイベント撮影などで多用。小さくても操縦が難しいので費用は高額になる
- 小型ドローン(DJI Mavic3やMavic4など):比較的低コストでPV・イベント・TV
などに多用
- 中型ドローン(DJI Inspire3など):CM・映画など高画質映像に対応
- 大型ドローン(ALTAXなど):シネマカメラが搭載可能。運用が複雑で費用は高額
※同じ現場で複数の機体を使い分ける際にも金額が追加になります。カットによってどの機体を使うのが最適か提案します。
例:マイクロドローンとDJIドローンの組み合わせ
静止画か動画か
- 動画撮影:スタッフ・機材・編集工程が増えるため高額になりやすい
- 静止画撮影:比較的リーズナブル。現像費用を含んでも低コスト
案件ごとに条件が異なるため、一つの目安としてお考えください。
拘束時間
撮影時間や拘束される日数によっても料金は変わります。
- 半日プラン(半日以内に撮影完了)
- 1日プラン(6時間以上の拘束)
※早朝・深夜撮影及び移動を伴う場合には追加料金もしくは1日料金が適用されることもあります。
ドローン空撮の見積もりでよくある費用項目

実際の見積書には、以下のような費用項目が含まれていることが多くあります。
ロケハン
事前に撮影場所の確認が必要な場合に発生します。
ロケハンを実施することにより撮影場所でのベストなアングルを事前に探れたり、周辺状況も確認ができるため当日のオペレーションも実施しやすくなります。
飛行許可・承認申請
ドローン飛行には航空法や各自治体のルールに基づく許可が必要な場合があります。
日本全国で飛行可能な包括申請を実施して許可書を保有している業者も多いですが、以下の場合は個別申請が必要になります。
個別申請が必要となる飛行の方法は以下のとおりです。
- 空港等周辺
- 緊急用務空域
- 150m以上の高さの飛行
- 人又は家屋の密集している地域の上空における夜間飛行
- 夜間における目視外飛行
- 補助者を配置しない目視外飛行
- 催し場所の上空の飛行
- その他
個別申請費用の目安
3万円~
- 人又は家屋の密集している地域の上空における夜間飛行
- 夜間における目視外飛行
- 補助者を配置しない目視外飛行
5万円~
- 空港等周辺
- 150m以上の高さの飛行
- 催し場所の上空の飛行
個別申請にかかる日数は2週間程度かかる場合があるため、案件が確定したら早めに撮影業者に相談するようにしましょう。
賠償責任保険料
ドローン撮影には墜落や事故などのリスクが伴います。そのため、万が一の事故に備えて必ず補償金額が充分な保険に加入している事業者を選定する必要があります。
追加費用になるかどうかは業者によりますが加入していることが当たり前ですので、追加費用として請求されないことが多いです。
交通費など
撮影場所までの移動費や、宿泊費などが発生します。
※依頼する会社からの移動距離に応じて費用が加算されます。
人件費
オペレーター以外にも、安全監視員、補助者、カメラマンなどの人員が必要な場合、追加費用が発生します。これらの費用は、撮影規模や内容、必要な人数によって変動します。特に、複数のオペレーターや専門スタッフが必要な大規模な撮影は、人件費の割合が高くなる傾向があります。見積もりを依頼する際には、どのようなスタッフが在籍していて要求するカットを撮影できるのかを確認することが重要です。
機材検証・テストフライト費用
新しい機材を使用する場合や特殊撮影のために事前テストを行う際に発生します。
オプション費用
- 予備日確保:天候不良などに備えた予備日を事前に確保しておく場合には、追加費用が発生することが多い
- 写真・動画編集:編集作業を依頼する場合は別途料金
見積もりの中身を知れば、納得して依頼できる
ドローン空撮の費用は、一見すると複雑に思えるかもしれません。
しかし、費用の内訳を知ることで「なぜその金額なのか?」が明確になり、安心して依頼できるようになります。不明点があれば業者に質問をしてみて相見積もりを取得することをおすすめします。法律に関する部分を根拠を示しながら分かりやすく丁寧に説明してくれる業者に依頼すると安心です。
最終的な判断は、依頼主側が納得できるクオリティの映像を撮影することができるかどうかです。
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